新日鉄興和不動産(株)は、釜石市と新日鐵住金(株)の3者で開発してきた「釜石市上中島町復興公営住宅第II期」(岩手県釜石市、総戸数156戸)が、26日に竣工したと発表した。
同事業は、2012年9月に3者で覚え書きを締結し進めてきたもの。新日鐵住金が所有する敷地に、新日鉄興和不動産が復興公営住宅(第I期54戸、第II期156戸)を整備。同市内の復興公営住宅整備事業の中では、最大規模となる。第II期建物完成後は土地・建物を釜石市が買い取る予定。
両社は、東日本大震災以後、釜石市野早期復興に尽力すべく、また釜石市が公表した「釜石市復興まちづくり基本計画」の実現に向けて、全社的な検討チームを発足し、社内検討とともに釜石市との協議を開始。11年7月には被災エリアだけでなく釜石市全域を復興の計画エリアと捉え、各地域の特性を生かしたエリアゾーニングに基づく整備方針や、段階的な復興プロセスの検討手法等をまとめた「釜石復興計画 新日鉄グループ検討案」を提案。プロジェクトを進めてきた。
第II期の敷地面積は約8,209平方メートル、住宅の他に集会所施設や災害用備蓄倉庫、太陽熱温水設備等を設置した。居室は1LDK(53~56平方メートル)、2LDK(62~66平方メートル)。建物はコミュニティの創出を図るべく各所にパブリックスペースを設置。各棟をデッキでつなぐ他に憩いの場としてコモンテラスやコモンバルコニーを設けた。