(株)リビタは、京王電鉄(株)の元独身寮をリノベーションした社会人&学生向けシェア型賃貸住宅「シェアプレイス聖蹟桜ヶ丘」(東京都多摩市、総室数108室)を竣工。3日、報道陣に公開した。
同物件は、京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅徒歩8分に立地。鉄筋コンクリート造地上4階建て。敷地面積3,786.27平方メートル、延床面積3,041.12平方メートル。
「木々と暮らす、シェア暮らし」をキーワードに、空地率68%、1,000平方メートル超の外構空間を生かした。ヒマラヤ杉や紅葉などの既存樹木を生かしながら、新たに大小さまざまな植栽を施した。また、ウッドデッキの縁側テラスや屋内ラウンジと一体的に利用できるアウトドアデッキ、屋上のルーフテラスなど、外構空間を楽しみながら過ごせる居場所も設けている。
建物は、築51年。事業主の京王電鉄が耐震補強工事を行なった後、リビタが間取りはほぼそのままに生かしてリノベーション。単体では同社運営する賃貸住宅では最大規模であり、学生需要を多く見込んでいることから、それらに配慮したプランを採用した。
キッチンの利用希望者が重なる場合を想定して、複数のキッチンスぺ―スを用意したほか、騒音によるトラブルを未然に防ぐ対策として、屋外共有スペースを個室から一定距離をおいて設置。シャワーブースも通常は6人に1つのところ5人に1つの割合にするなど多めに用意している。勉強に集中できるスタディールーム(4席)や、男性立入禁止の女子専用フロア(12室)も設けている。
住戸は、全室専有面積13.2平方メートル。賃料は月額6万~6万2,000円(共益費1万5,000円含む)。全108室中27室は、公立大学法人首都大学東京の国際学生寮としての利用が決まっており、社会人や学生に加えて留学生も入居、国際交流ができる場としての運営を想定している。2月下旬より募集開始し、現時点で国際学生寮を除く81室の約15%が成約済。入居者の中心年齢層は20歳代前半。
なお、同物件の竣工により、同社が運営する「シェアプレイス」シリーズは、15棟997室となる。