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3.11を前に全国一斉の防災「シェイクアウト訓練」を実施/大京グループ

大京アステージ本社で行なわれた「シェイクアウト訓練」。訓練用アプリに緊急地震速報が入ると同時に、各々が机の下に潜るなどの行動を取った
最大震度7の地震が体験できる「地震ザブトン」。体験者は目の前のスクリーンに映る地震の様子を見ながら、激しい揺れや長周期地震動を体験する

 (株)穴吹コミュニティは6日、全国一斉の「シェイクアウト訓練」と、地震体験シミュレーター、家具転倒対策チェックを(株)大京アステージ本社(東京都渋谷区)で実施した。

 「シェイクアウト訓練」とは、2008年に米国で始まった新しい形の防災訓練。訓練会場に参加者を集めるのではなく、事前登録した人々がそれぞれの場所で安全確保行動を一斉に行なうもの。
 訓練は、沖縄を除く全国46都道府県で管理する約7万戸の居住者と、従業員約300名に呼びかけ実施。同日の14時10分に大地震が発生したと想定、発生時刻になると、携帯電話に登録した訓練用アプリに緊急地震速報が入り、それぞれがその場で机の下に潜るなどの安全行動を、全国一斉に行なった。

 また、東京消防庁の協力により、座るだけで地震を体験できるシミュレーター「地震ザブトン」の体験も実施。大京グループの従業員は、スクリーンの画面と連動した、新潟県中越地震や兵庫県南部地震などの地震を体験した。
 併せて、オフィス内の什器類の転倒対策チェックも実施。東京消防庁では、都内住宅の家具固定率を引き上げることを目標に、マンション管理会社との連携を開始しているが、同社が管理会社初の開催となった。

 同社執行役員関東支社長の泉谷重人氏は「被災生活に備えての備蓄や避難訓練も大切だが、第一に居住者が『ケガをしないこと、自分の身を守ること』が最優先。管理会社であるわれわれが自助の備えを十分に行なうことで、マンション居住者の共助をサポートしていきたい」などと話した。


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