(独)都市再生機構(UR都市機構)東日本賃貸住宅本部は13日、「鶴川団地」(東京都町田市、総戸数1,682戸)内のボックス型住棟3棟の1棟リノベーションを竣工。報道陣に公開した。
鶴川団地は、小田急線「鶴川」駅からバス8分に立地する大規模団地。1967年より管理開始された同団地では、居住者の高齢化や独居老人世帯の増加を背景に、地元自治会やシステム事業者と連携した高齢者等の見守りサービスや、多世代の交流を促す拠点の整備、町田市と連携した各種イベントの開催など、さまざまな団地再生の取り組みを進めている。
今回のリノベーションもその一環として実施。空室率や棟全体の戸数を鑑みて、ワンフロアが階段を挟んで2戸ずつのいわゆるボックス型住棟(5階建て・計10戸)を対象に、入居者に団地内の別住棟に一時的に転居してもらい、住戸内の改修や中層エレベーターの設置、外壁デザインの一新等、1棟すべてリノベーションを実施。第1弾として3棟(30戸)のリノベーションを完了した。
専有部は、若年層向けと従前入居者の戻り住戸として高齢者向けの2テーマで改装。若年層向けでは、全室洋室化したほか、対面式カウンターキッチンや室内物干しの設置などをファミリー世帯に人気の仕様にした。高齢者向けでは一部和室を残すなどしつつ、生活動線に合った間取りに変更。最新設備の導入、バリアフリー化なども実施している。
間取りは1LDK~2LDK。専有面積は48平方メートル。賃料は6万7,300~7万2,600円で、概ね従前より5,000円程度アップしている。14日から入居申込受付を開始する。募集住戸は、従前の入居者等が入っている関係で12戸。
今後は、他のボックス住棟(7棟)の1棟リノベーションも実施予定で、2期として4棟を今年10月に着工、2016年6月頃竣工を予定。3期も順次入居者との交渉などを進める予定。