(株)三好不動産は16日、同社が初めて運営を手掛ける学生マンション「九州大学前学生寮」がこのほど完成し、21日より入居を開始すると発表した。
同社は、九州大学の「新キャンパス推進室」と共同で「九大新町における新たな学生居住スタイルに関する研究」を推進しており、(1)ワークショップに基づき学生居住スタイルと明らかにする(2)ICカードを活用した学生居住スタイル像を明らかにする、という課題に取り組んでいる。同物件の建設も研究事業の一環であり、希望する設備や施設の他、基本コンセプトに至るまでを学生と協同のワークショップを約1年半続け、マンションの基本構想に反映させた。
建物は大学正門から徒歩約6分のエリアに位置。50年の定期借地権契約で土地を借り上げ、7階建てのビルを同社が建築した。
建物自体のエントランスや各フロアの入場に必要なセキュリティカードは一部はルームキーとしても兼用でき、各場所への出入り等をデータ記録できるほか、学生のライフスタイル分析のためのビッグデータとしても活用する。また、マンション内の食堂では、食事を摂取したかどうかも記録、希望する父兄にメール等で情報提供することもできる。
2階には、24時間開放の食堂を配置したほか、学校との間にクラウドコンピューティング環境を形成した「ITラウンジ」を設置。また、各フロアにミーティングルーム、屋上にはバーベキューテラスを整備するなど、コミュニティスペースを充実させる。
居室は約7畳のフローリングで、バストイレ別の独立洗面台やIHミニキッチンも整備。また、机や椅子、ベッドや家電等も備え付けられている。