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愛知・豊田市で戸建て間で電力を融通するスマートタウンを開発/大和ハウス工業

「電力融通」のイメージ
「(仮称)スマ・エコ・タウン豊田柿本」パース

 大和ハウス工業(株)は19日、「(仮称)スマ・エコ・タウン豊田柿本」(愛知県豊田市)を開発すると発表した。

 同市が進める「市有地売却に係るプロポーザル事業」の事業提案に同社が応募し、審査の結果、買受人として選定された。
 同市は内閣府より「環境モデル都市」の認定を受け、家庭や地域全体のエネルギー利用の最適化を推進しており、同プロジェクトでは、約6,910平方メートルの敷地に21戸の戸建住宅と2棟(12戸・15戸)の賃貸住宅を分譲する。

 2016年に実施される電力自由化を見据え、一部の街区内で大規模なシステムやランニングコストを必要とせず、街区単位で実現できる「電力の融通」の仕組みを中部エリアで初めて導入する予定。
 具体的には、電力小売事業者を設置し、電力会社からの購入電力を一括受電。街区内で発電した電力については、小売事業者が一度集約してから各住戸へ配電する。余剰電力については、小売事業者が売電する仕組みとなる。

 また、賃貸住宅を含むすべての住戸に太陽光電池とリチウムイオン蓄電池を組み合わせたハイブリッドシステムを採用。HEMSやまち全体を見える化するシステム「SMA×ECO クラウド」や、調整池の上部に太陽光発電システムを導入するなどネット・ゼロ・エネルギー・タウンを目指す。

 16年2月には造成工事を完了し、同年5月頃販売を開始。7月頃に引き渡しおよび入居を開始する予定。なお、販売価格は未定。


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