不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

箱崎と大泉で認可保育施設を同時開設/ミサワホーム

可動間仕切りを開閉して、年齢の異なる園児が交流できるスペースにもできる保育室
保育室には、迫力ある映像を映し出して視覚や聴覚を刺激することができる大型スクリーンも備え付けている
1階運動スペースには通りからよく見えるよう大きな窓を設け、保育による活気や賑わいを地域と共有し、地域とのつながりを深められる場としても提案する

 ミサワホーム(株)は、認可保育園「コビープリスクールはこざき」(東京都中央区)と「コビープリスクールみなみおおいずみ」(東京都練馬区)を、4月1日に同時開園する。

 保育施設運営事業を営む(株)コビーアンドアソシエイツ(千葉県野田市、代表取締役社長:小林照男氏)との共同事業の第9・10弾。ミサワホームは「コビープリスクールはこざき」では設計監修と施工を、「コビープリスクールみなみおおいずみ」では設計を担当した。

 「コビープリスクールはこざき」は、東京メトロ半蔵門線「水天宮前」駅徒歩3分に位置。既存の鉄骨鉄筋コンクリート造6階建てビルの1階と2階を改修し園舎にコンバージョンした。延床面積は494.38平方メートル。対象は、生後7ヵ月から小学校就学前の乳幼児。定員は56名(2016年4月より70名)。

 都市部に見られる間口が狭く奥行のある細長いスペースを生かし設計。保育園の利用を考え、1階と2階を繋ぐ中階段を設けた。1階には、ベビーカーなども収納できる広めのエントランスや園児の着替えスペース、園庭の代わりに身体を動かして遊ぶことができる室内運動スペースを設置。室内運動スペースは、壁を石をつたって登るボルダリングを初めて導入し、天井にトンネル状のロフトを設置するなど、園児の好奇心を刺激しながら運動能力を発達させる工夫を多数盛り込んだ。
 2階には、可動間仕切りを開閉して、年齢の異なる園児が交流できる大空間ともなる保育室や乳児室を設置。調理の様子が眺められ、園児の興味を引き出し手伝いを促す調理室「キッチンスタジオ」も配置した。
 
 開園に当たり26日に「コビープリスクールはこざき」のマスコミ向け見学会を実施。同社ストック事業本部資産活用推進部子育て支援推進課長の星野裕之氏は「この事業は、新築とコンバージョンを施したテナント利用と2種類で展開しているが、駅近のテナントタイプが増えていくと思われる。今後も継続して好立地な場所を探し、共同して事業を展開させていく」などと語った。

 一方「コビープリスクールみなみおおいずみ」は、西武新宿線「東伏見」駅徒歩13分に立地。木造2階建て、延床面積470.67平方メートル。
 住宅街に立地するため、地域との調和をコンセプトに設計。通りに面してアプローチや中庭を設け、地域とのつながりを重視しつつ、近隣のプライバシーに配慮した。
 1階と2階の各階には、年齢の異なる園児が自然に交流できるよう、可変空間を実現する大空間設計を採用。また、1階の天井にはカシオペア座のように配列した円形の吹き抜けガラスをデザインし、2 階の気配を感じられコミュニケーションを育める工夫も施している。
 保育年齢は生後57日目から小学校就学前の乳幼児。定員は60名(16年4月より70名)。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら