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「ゼロエコ」標準採用のスマートハウス発売/パナホーム

NEW「CASART」外観イメージ

 パナホーム(株)は1日、エネルギー収支ゼロを超えるエコ性能「ゼロエコ」を標準採用したスマートハウスNEW「CASART(カサート)」を発売した。

 同商品は、主力商品「CASART」に、4月より戸建住宅に新しく仕様展開する「ゼロエコ」を標準採用し、主要部材を大型化して現場施工の省力化を図ったもの。
 国が2020年までに標準的な新築住宅で実現を目指す、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス「ZEH」を先取りし、高い環境性能と経済性を両立した。

 「ゼロエコ」は、壁や天井、基礎の内側にまで断熱材を施した「家まるごと断熱」と冷暖房コストを抑える「エコナビ搭載換気システム HEPAプラス」の組み合わせで省エネに貢献。また、太陽電池モジュール「HIT」とリチウムイオン蓄電池ユニットによってエネルギーをつくり、「スマートHEMS」と持ち運べるコントローラー「プライベート・ビエラ」により、エネルギーを効率的に使う仕様となっている。

 新しく、屋根、外壁、床などの主要部材のサイズを約2倍に大型化して現場施工の省力化を図ることで、同等構造の従来商品に比べて工期を約10%(約6日)短縮する。
 さらに、部材の向上生産化率を高めることで現場施工の工数を低減して作業負荷の軽減を図り、労働力の供給不足や労働者の高齢化に対応する。

 制震鉄骨軸組構造で、同社独自の鉄骨構造を基本に、地震エネルギーを熱に変換して逃がす「アタックフレーム」を採用。構造体自体の強度に加え、ボルトによる頑強な接合で構造全体としての強靭さを確保し、高い耐震性と設計の自由性を両立する。

 「ゼロエコ」の標準採用と、太陽光発電システムの平均的な搭載容量である4.61kWの搭載で、太陽光発電の売電額が年間約13万3,000円となり、年間光熱費は約6万3,000円プラスになる。
 また、約20年前(1990年代前半)の住宅と比較した場合、光熱費を年間約28万4,000円低減でき、年間売電額と合わせて約41万7,000円の節約となる。

 なお、標準本体価格は税込み2,931万円(2階建て、延床面積130.46平方メートルの場合)。
 販売目標は初年度2,400棟を目指す。


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