東京建物(株)は、(一財)首都圏不燃建築公社と共同で開発する分譲マンション「Brillia Towers(ブリリアタワーズ)目黒」(東京都品川区、総戸数940戸)のモデルルームを、4月にオープン。6月上旬に1期販売を開始する。
同物件は、JR「目黒」駅前で進められている「目黒駅前地区第一種市街地再開発事業」の一環。同駅前広場と目黒通りに面した開発地は総面積約2.3ha。都営バスの営業所跡地を中心に低層ビル等が林立していたエリアで、2005年にまちづくり協議会が発足。10年都市計画決定、12年に再開発組合が設立されていた。地権者数は114名。総事業費は約800億円。
再開発では、地上27階建てのオフィス棟と、「ブリリアタワーズ目黒」で構成。敷地全体の約4分の1にあたる約5,300平方メートルを、900本の植樹等で緑化。森の広場、文化の広場の2つのコミュニティスペースを設置する。
「ブリリアタワーズ目黒」は、地上40階建てのノースレジデンス(総戸数524戸)と同38階建てのサウスレジデンス(同416戸)で構成。建物は、いずれも免震構造。東京都等が保有する地権者住戸を除いた661戸(ノースレジデンス320戸、サウスレジデンス341戸)を東京建物が分譲する。
住戸は、スタジオ~3LDK、専有面積約30~150平方メートル。30階以上、専有面積90平方メートル以上の住戸は「プレミアム住戸」として、突板の建具、大理石の床タイルなど、グレードを高める。
販売予定価格は、5,000万円台~4億円台。平均的な販売住戸は、専有面積63平方メートル、販売価格1億1,500万円で、坪単価は約600万円。1期販売は、全体の4割程度を計画している。
14年11月からプレセールスを開始し、これまでに目標の3倍となる1万8,000件の事前反響を得ている。反響の3割は品川区、目黒区、港区。30歳代後半~40歳代が中心で、実需が目立つという。目黒駅のターミナル性、標高27mの高台立地の安心感、自然環境の充実などが評価されている。
2日に会見した同社執行役員住宅プロジェクト開発部長の田代雅実氏は「山手線駅前で、かつ日本有数の邸宅地という利便性と希少性とを兼ね備えたプロジェクト。駅前に緑を作るをテーマに、900本もの木を植え、5,300平方メートルを緑化することで、充実した緑を感じる生活を提供する。本プロジェクトにより、この地をさらに活性化、発展させていきたい」と抱負を語った。