グローパル・ロジスティクス・プロパティーズ(株)(GLP)は7日、物流施設「GLP厚木II」(神奈川県愛甲郡)の起工式を執り行なった。
圏央道「相模原愛川」ICより約2.7km、東名高速道路「厚木」ICより約12kmの内陸工業団地に立地。内陸工業団地では、2013年12月竣工の「GLP厚木I」に次いで2棟目。敷地面積約3万8,000平方メートル、延床面積約8万9,000平方メートル。免震構造、プレキャストコンクリート造地上6階建てのマルチテナント型の物流施設。
シングル・ランプウェイを採用。トラックバース数は10t車で111台、4t車で160台。バックアップ電源設備を導入し、停電時でも防災センター、事務所エリアの照明、コンセントの利用ができることで全館セキュリティ機能を確保した。また全館LED照明を採用するほか、地下水供給設備により断水・停電時でもトイレの利用を可能とするなどBCPや環境に配慮した。
フロアの平均面積は約1万3,000平方メートル。柱の間口を11mとすることにより自由度の高いレイアウトを可能とした。6階の共用部には、カフェテリアのスペースを広く取り、食事だけでなく休憩室としても利用できるよう、24時間軽食が購入可能な自動販売機を設置するほか、売店の商品を充実させ簡単な調理もできるスペースを設けた。
起工式後の記者会見で同社代表取締役社長の帖佐義之氏は、すでに竣工している「厚木I」の近隣に開発を決定したことについて、「一番大きな理由は立地。厚木Iも非常に早期のリースアップを完了したが、圏央道が開通したことでさらに実感としてそれがつかめた」と説明し、「千葉、埼玉と比べても神奈川はまだ開発物件が少ないので、今後特に力を入れて取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
なお、竣工は16年6月末の予定。