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多世代による子育共助を目的とした分譲住宅を販売/積水ハウス

「ひとえんラボ」外観。住戸手前が見守りテラスとそれに続く土間となっている。屋根には4.2kWの太陽光発電パネルを設備しており、他の戸建てに関しても全戸同様に設置するのが要件となっている
「コモンライフ武蔵藤沢駅前」イメージ。中心の雁行部分が見守り広場「ひとえんコモン」となる

 積水ハウス(株)は11日、「子育て共助のまち」普及モデル事業として開発中の分譲住宅「コモンライフ武蔵藤沢駅前」(埼玉県入間市)において、第2期8区画の販売を開始。モデル棟「ひとえんラボ」をオープンする。9日にマスコミ向け見学会を実施した。

 「子育て共助のまち」普及モデル事業は、埼玉県が旧県営入間下藤沢団地跡地で実施する、コミュニティを単位とした子育てに係る共助の仕組みの普及を目的としたモデル住宅団地の整備事業。

 今回、子育て世帯以外の高齢者世帯を含めた住民同士で、「子育て」支援をする工夫として、分譲エリアの中心に、ふれあい・見守りの場となる広場「ひとえんコモン」を配置した。
 「ひとえん」とは、同社が「多世代居住による共助のまちづくり」として 提唱する、「街でつながる“地縁”」「家族でつながる“血縁”」「価値観でつながる“知縁”」の3つの縁でつながる縁を意味する。「ひとえんコモン」として、子供、親、高齢者など多世代が集える場を用意することで、互いに顔見知りとなることをサポートし、まちの安心感を高め、さらに多様な人々とのふれあいで子供たちの生きる力を育む場となることなどを意図している。
 なお、広場部分は、通過する自動車のスピードを抑制するため雁行形状を採用し、住民が集いやすいよう各戸から広場への小道も整備する。
 
 11日にオープンするモデル棟「ひとえんラボ」は、見守り世代(50~60歳代世帯)向けにレイアウトした住戸。「ひとえんコモン」に対し、平屋(小屋裏利用)という圧迫感を与えず日照も確保できる造りとした。また、「ひとえんコモン」から繋がる場所に子供たちが遊べる開放的なテラスを配置し、そのテラスに続けて、室内に続く開放的な空間として土間を設けている。
 今後はモデル棟として半年間、地元NPO法人なとど連携して、地元の交流の輪を広げるイベントなどを実施していく。

 なお、「コモンライフ武蔵藤沢駅前」は、西武池袋線「武蔵藤沢」駅徒歩4分。全16区画(うち1区画はモデル棟)。第2期販売の土地面積は141.34~169.12平方メートル。販売価格は2,790万~3,490万円。第1期は1月より販売開始しており、7区画中4区画が売却済。平均価格は建築込みで6,000万円(4LDK)。


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