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1口当たり分配金は2,926円。都心周辺区での物件取得で利回り確保/HLI

 ヒューリックリート投資法人(HLI)は14日、2015年2月期決算を発表した。

 当期(14年9月1日~15年2月28日)は営業収益40億5,400万円(前期比10.8%増)、営業利益26億5,600万円(同7.1%増)、経常利益22億8,600万円(同47.0%増)、当期純利益22億8,500万円(同47.1%増)。1口当たり分配金は2,926円(同543円増)となった。

 期中に「ヒューリック東上野一丁目ビル」(東京都台東区)、「ヒューリック新宿三丁目ビル」(同新宿区)など7物件を合計467億4,400万円で取得。期末の保有物件は28物件、取得価格合計1,481億6,800万円となった。期末稼働率は99.0%。

 なお15年8月期の運用状況については、営業収益46億9,900万円、営業利益25億3,800万円、経常利益22億1,100万円、当期純利益22億1,000万円、1口当たり分配金2,830円を見込む。

 15日に行なった決算説明会で、同投資法人執行役員で資産運用会社であるヒューリックマネジメント(株)代表取締役社長の時田榮治氏は次期以降の戦略について説明。「メイン立地である東京都心6区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区、品川区)の最寄駅から徒歩5分以内の物件を中心に取得していく。ただし、同エリアはキャップレートが利回りが低下傾向にあることから、同時に安定した賃貸ニーズと高い利回りが見込める東京23区内の物件も並行して取得を進める」(時田氏)。

 また、取得する物件種別についてもオフィスだけにとどまらず、商業施設なども検討していく。ヘルスケア施設についても、「現在は市場が過熱気味なのでしばらくは静観する。市場が落ち着いてきた段階で取得を検討していきたい」(同氏)と話した。


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