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分譲建売を視野にした普及型スマートハイム発売/積水化学工業

「ホワイトアベニュー」まち並みイメージ
「第一弾として30歳代をターゲットとした普及価格帯のアルファ仕様を導入する」などと述べる住宅カンパニープレジデントの関口氏

 積水化学工業(株)は25日より、エネルギー自給自足住宅の普及価格帯モデル「スマートパワーステーションα(アルファ)」を、全国で発売開始する。

 13年10月に発売した、太陽光発電システムと定置型リチウム蓄電池、HEMSを標準搭載する「スマートパワーステーション」をベースに、30歳代向けの分譲建売住宅を想定し低コスト化を図ったもの。

 工場生産化率の向上により現場作業工数の10%を削減し、生産コストや輸送費の削減を実現。さらに同社30歳代顧客の電力使用状況の分析結果から、住宅・世帯規模に合わせ高コストパフォーマンスを実現する最適容量を設定した。太陽光発電量は「スマートパワーステーション」では10.4kWのところ6.93 kWに、蓄電池は7.2kWhのところ4.4kWhのものを用意。これにHEMSと冬場の快適な温かさと経済性・環境性を重視した温水ヒートポンプ式床下ふく射暖房「ウォームファクトリー」を導入したものを「スマートパワーステーションα」仕様とし、「スマートパワーステーション」仕様では坪単価66万円~のところ、58万円~と、坪単価約8万円減を可能とした。
 
 同社では今後、土地の仕入強化や専任営業人員を25%増員するなど、分譲住宅事業への取り組みを強化する予定で、「スマートパワーステーションα」仕様の新しいスマートハイムシティ「ホワイトアベニュー」も積極的に展開していく。
 「ホワイトアベニュー」は、白を基調としたシンプル&スクエアな外観をベースに、12種類のカラーリングバリエーションと、寝室にプラスできるドレスルームなどのプラスアルファ空間「アルファユニット」を導入し、個性と統一感を両立したまち並を創出する。

 なお、「スマートパワーステーションα」の販売目標は、2015年度が500棟(内、分譲建売200棟)、16年度が1,000棟(内、分譲建売400棟)。

 16日のマスコミ向け発表会で挨拶した、同社取締役専務執行役員住宅カンパニープレジデントの関口俊一氏は、「消費税増税で比較的反動減が少なかったのが分譲住宅事業。また昨今の市場では購入層のメインボリュームが若年化傾向にある。こうしたことにより、分譲住宅事業のより一層の伸長を見込み、第一弾として今回、30歳代をターゲットとした普及価格帯のアルファ仕様を導入する」などと述べた。


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