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賃貸サービス業へ転身し、18年3月期営業収益100億円目指す/ハウスコム

 ハウスコム(株)はこのほど、2015年3月期決算を発表した。

 当期(14年4月1日~15年3月31日)の営業収益は86億6,300万円(前年同期比5.1%増)、営業利益は5億3,900万円(同61.1%増)、経常利益は9億100万円(同22.4%増)、当期純利益は4億7,600万円(同18.5%増)となり、上場以来、最高益を達成した。

 景気回復による賃貸仲介の需要を取り込むべく積極的な新規出店を展開。11店舗を出店し、期末店舗数は143店舗となった。不動産情報ポータルサイトへの掲載件数の増加や、情報の質を向上させたことによる仲介件数の増加、物件データの作成料収入の増加、すべての事業部門で収益が拡大。増収増益を達成した。
 
 次期は、10店舗の新規出店を計画し、16年3月期末には151店舗体制とする考え。人材とサービスのブラッシュアップ、地域密着営業の強化により顧客満足度向上と競争力を強化し、営業収益91億2,000万円(同5.3%増)、営業利益6億5,400万円(同21.4%増)、経常利益9億5,300万円(同5.9%増)、当期純利益5億6,200万円(同17.9%増)を見込む。

 また、16年3月期を初年度とする新中期経営計画(16年3月~18年3月期)を発表。潜在的な需要を世帯数と捉え、首都圏と愛知県では25年まで世帯数が増加するとの予測から、今後数年間を賃貸住宅市場の拡大期と捉え、積極的な出店と市場の取り込みを重視していくとした。

 30日に開いた決算説明会で同社代表取締役社長の田村 穂氏は「当社は“賃貸仲介”が事業の主力だが、今後、少しずつ業域を広げていくことで“賃貸サービス業”として100億円企業を目指す」などと抱負を述べた。

 中計最終年度となる18年3月期に、営業収益は100億8,000万円、営業利益は7億6,000万円、経常利益は10億6,000万円、当期純利益は6億3,000万円を目指していく。


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