サンフロンティア不動産(株)は12日、2015年3月期決算説明会を開催し、16年3月期の見通しについて説明した。
15年3月期は、ビルオーナーとの関係強化を図り、顧客が順調に増大。また不動産再生を軸とした事業の立体化の進展や物件の仕入れが進捗したことによる棚卸資産の積み増しを背景に、4期連続で増収を達成するなど大幅な増収増益となった(詳細は11日ニュース参照)。
今後は、レンタルスペースの運営や空室の多いオフィスビルを借り上げたスモールオフィス事業等など現業の拡大、サービス力強化を目的としたM&A、台湾・香港・シンガポールなど海外富裕層の東京へのインバンド投資の促進や、インドネシア・ベトナム等の東南アジアの大都市への進出などによる海外展開、といった成長戦略で、富裕層、資産家を対象に、都心に特化した不動産再生事業を展開していく。
市況悪化局面でも耐性のある事業ポートフォリオを構築するため、不動産再生事業、不動産証券化事業を除く事業で営業費用を賄える利益体質を構築。積極的に新事業に挑戦し、付加価値の高いビジネスを追求していく方針。売上高、経常利益20%増以上、自己資本比率50%以上を目指す。
同日会見した同社代表取締役社長の堀口智顕氏は、「今年1年は、しっかりとした未来をつくる攻めの姿勢で臨みたい。計画そのものは来期以降に成果がでてくると思っているが、今年が将来を左右する1年だと考えている」と抱負を述べた。