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営業収益・利益とも2期連続で過去最高を更新/住友不動産15年3月期決算

 住友不動産(株)は14日、2015年3月期決算を発表した。

 当期(14年4月1日~15年3月31日)は、連結営業収益8,068億3,500万円(前期比3.4%増)、営業利益1,658億9,400万円(同3.4%増)、経常利益1,390億5,500万円(同6.5%増)、当期純利益805億6,600万円(同15.6%増)。営業収益、営業利益、経常利益、当期純利益のすべてにおいて、2期連続で過去最高を更新した。

 不動産賃貸事業部門では、既存ビルの空室率改善と、前期竣工の「住友不動産千代田ファーストウィング」(東京都千代田区)、「住友不動産元赤坂ビル」(東京都港区)の通期稼働が業績に寄与。営業収益は2,891億1,700万円(同1.9%増)、営業利益は1,044億4,100万円(同6.6%増)となった。既存ビルの空室率は4.9%(同1.0%減)と改善基調で推移、当期竣工の「住友不動産御成門ビル」(東京都港区)、「住友不動産平河町ビル」(東京都千代田区)も満室稼働に。
 不動産販売事業については、マンション、戸建て、宅地計は過去最高の5,351戸(同393戸増)を販売計上。その結果、営業収益は2,642億700万円(同12.9%増)、営業利益は437億8,100万円(同11.7%増)と、過去最高を記録した。なお、マンションの新規発売戸数は6,305戸と、初めて6,000戸を突破。契約戸数も5,204戸(同430戸減)と、3期連続で5,000戸を上回った。
 不動産流通事業部門は、個人の中古住宅取引を中心に仲介件数が3万3,968件(同4.2%減)と前期実績を下回ったものの、取扱単価の上昇や大型の法人取引増が寄与。取扱高は1兆656億円(同7.9%増)と、7期ぶりに1兆円を超えた。営業収益は584億8,600万円(同2.2%増)、営業利益は164億6,200万円(同8.3%減)。
 完成工事事業部門については、消費税増税に伴う反動減の影響で受注棟数がふるわず、営業収益は1,889億9,400万円(同6.1%減)、営業利益は129億6,200万円(同30.7%減)となった。

 なお、今期の好調な業績等を踏まえ、利益剰余金の配当を決定。1株当たりの配当金は11円(前回予想比1円増)で、配当金の総額は52億1,400万円。

 次期については、連結営業収益8,500億円、営業利益1,740億円、経常利益1,470億円、当期純利益880億円を見込む。


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