三井不動産(株)は、今年で築41年を数える「新宿三井ビルディング」(東京都新宿区)の屋上に、長周期地震動の揺れを半減する超大型制震装置(約1,800t)を設置。4月末に工事を完了した。
設計・施工は鹿島建設(株)。制震装置はTMDと呼ばれるもので、減衰ダンパーと重りを取り付け、固有振動数を調整することで地震動を抑制する。今回設置した装置は、従来超高層ビルの風揺れ対策として屋上に設置されてきた技術を発展・応用し、日本初の超高層ビル用の制震装置として開発したもの。
「新宿三井ビルディング」は1974年竣工で、地上55階地下3階建て、高さ210m。三井不動産では、既存ビルの安全性向上、BCP機能強化を進めており、今回の取り組みはその一環となる。