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緑を採り入れた新労働空間を提案するオフィスビル着工/東急不動産

「(仮称)内幸町二丁目プロジェクト」外観イメージ
「公園の中のオフィス」をイメージした「スカイガーデン」イメージ

 東急不動産(株)は15日、今後、同社開発のオフィスビルにおいて、植物を採り入れ日本の新しい働き方をデザインする「Green Work Style Project」を展開すると発表した。

 「Green Work Style Project」は、デザインを通じて社会貢献を行なうデザインアソシエーションNPO(理事長:川崎健二氏)との共同プロジェクト。植物が持つ力を最大限に活用し、働くことで生じる問題点を、活動的・精神的に“デザイン”(解決)し、オフィスワーカーの作業効率や生産性の向上、コミュニケーションの活性化等に寄与することを目的とする。
 同NPOには、脳科学者の茂木 健一郎氏をはじめ、専門家が参画しており、今後の具体的取り組みとして、脳科学の見地からの労働環境における緑の有効性の考察、緑をオフィスビル全体で採り入れるための「Green Policy」の提唱などを予定している。

 また、同日、同プロジェクトを活用した第1弾として、「(仮称)内幸町二丁目プロジェクト」(東京都千代田区)を着工した。同事業は、グリーンアセットインベストメント特定目的会社(SPC)を通じた同社、ケネディクス(株)、および(株)日本政策投資銀行3 社の共同事業。

 東京メトロ千代田線ほか「霞ヶ関」駅徒歩3分、都営三田線「内幸町」駅徒歩5分に立地。敷地面積5,998.50平方メートル、延床面積約6万7,000平方メートル、鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリート造地上21階地下4階建て。

 日比谷公園に隣接するメリットを最大限に引き出すため、「公園の中のオフィス」をコンセプトに、同公園の眺望だけでなく、建物の中に公園のような快適さを演出した労働空間を設ける。

 また、日本政策投資銀行によるDBJ Green Building 認証制度のプラン認証で、LED照明や節水型トイレ等の省エネ性能の高い設備の導入や制震構造、一時帰宅困難者の受入体制整備などが評価され、「国内トップクラスの卓越した環境・社会への配慮がなされたビル」としての認証も受けている。

 竣工は2017年6月を予定。


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