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1口当たり分配金は7,686円に/JRE15年3月期決算

 ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は18日、2015年3月期決算を発表した。

 当期(14年10月1日~15年3月31日)は営業収益283億1,400万円(前期比2.0%増)、営業利益112億4,300万円(同0.1%減)、経常利益96億2,500万円(同0.4%増)、当期純利益96億1,900万円(同0.5%増)。1口当たり分配金は7,681円(同33円増)だった。

 期中「新宿イーストサイドスクエア」(東京都新宿区)、「クローバー芝公園」(同港区)など5物件を取得。物件取得に加えて賃料改定による減額幅も縮小したため、期末の月額賃料は43億3,800万円(同4.9%増)となった。期末の保有物件数は68物件、取得価格総額は8,835億1,400万円、総賃貸可能面積は79万3,976平方メートル。

 なお15年9月期については営業収益298億円、営業利益118億8,000万円、経常利益102億8,000万円、当期純利益102億7,000万円、1口当たり分配金7,840円を見込み、当面の目標であった分配金8,000円の水準も見えてきた。

 18日に行なった決算説明会で、資産運用会社であるジャパンリアルエステイトアセットマネジメント(株)代表取締役社長の片山 浩氏は「金融緩和や外資の参入によって物件の取得環境は厳しくなっているが、大型物件のオファーが増えてきたのも事実。相対取得を重視し、NOI利回り4.4%をめどに物件を厳選していく」と話した。また、ビル賃料については「減額圧力は限定的。既存ビル賃料は底を打ったと言っていいだろう」と明るい展望を語った。


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