清水建設(株)、福島県双葉郡の広野町はこのほど、JR常磐線「広野」駅東口(福島県双葉郡)で、オフィスビル「(仮称)広野東口ビル」の建設工事に着工した。
同プロジェクトは、広野町が推進する復興整備事業「広野駅東側開発整備事業(第1期)」の主要区画を構成するもの。第1期として駅東側で7.65haを開発・造成し、テナント事業用地1区画と事業用地6区画を整備し各種事業所や研究機関等を誘致することで、浜通りの復興拠点となる新市街地の早期形成を目指す。
同社では、広野町による開発事業予定者を募集する公募プロポーザルにおいて、テナント事業用地について、原子力災害被災地域事業所整備等支援事業を対象に経済産業省から交付されるふくしま再生加速化交付金を活用した事業計画案を提案し、同案が採択された。総投資額は約14億円を予定している。
着工したオフィスビルは鉄骨造(免震)地上6階建て。延床面積3,454平方メートル。設計・施工ともに同社が担当。非常用電源や太陽光発電パネルを配備するなどBCP対策にも配慮している。
竣工は2016年3月の予定。