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日本の商業用不動産への投資額、3年連続で増加/JLL調査

 ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)は1日、日本の商業用不動産投資に関するレポート(2015年第1四半期)を発表した。

 当期の日本への投資額は129億ドル(前年同期比6%増)・円建てで1兆5,400億円(同23%増)と、第1四半期における投資額としては、3年連続の増加となり、08年以来の高水準となった。
 
 世界都市別にみると、東京は85億ドル・円建てで1兆100億円となり、ニューヨーク、ロンドンに続く第3位に。アジア太平洋地域では、唯一トップ10入りした。

 投資額購入者属性別では、上場リートが21%、私募リートが39%、不動産会社が29%と、私募ファンドの存在感が増した。さらに海外投資家による物件取得額は4,600億円で、市場全体の約30%を占め、07年以来初めての30%超えを達成した。

 同社リサーチ事業部アナリスト伊藤 翔氏は、「国内の潤沢な投資資金に加え、海外からの資金流入増加も続いており、不動産投資市場は活況を呈いている。今後も不動産価格上昇を引き金とする大型物件の供給増加により、国内不動産投資額は増加傾向で推移すると予測する」と話した。


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