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法令遵守の徹底を礎に、管理業務の品質向上へ/マンション管理業協会が総会

総会の冒頭、「当協会に課せられた社会的使命を重く受け止め、より一層のコンプライアンス遵守に努めていく」などと話した山根理事長

 (一社)マンション管理業協会は2日、第一ホテル東京(東京都千代田区)で定時総会を開催。2014年度事業報告および収支決算などを承認、15年度の事業計画を報告した。

 15年度は、(1)法令遵守・コンプライアンス体制整備の徹底、(2)マンションに安心・安全で快適に長く住まうための課題への対応、(3)防災・減災への取り組み、(4)管理組合等支援のための制度改正等の関係機関に対する働きかけ、(5)管理業務品質の維持向上、などを重点項目とした。

 (1)では、モニタリング制度とフォローアップ制度の推進に加え、全会員企業を対象とした特別コンプライアンス研修を6月より東京で7回行ない、全国へと展開する。(2)では、今年1月に立ち上げたマンションライフ総合支援キャンペーンのWEBサイト「マンションのWa」の活性化に努め、都市型コミュニティのあり方を広め、業界のプレゼンス向上を図る。(3)では、区分所有者および管理組合に対する支援、マンション管理会社の業務に対する支援を実施。(4)では、消費税増税、駐車場使用量収入の減少等による管理組合収支の悪化を受け、改善のための政策的な要望等、関係当局へ働きかける。(5)では、各種資格を含めた専門性の高い人材の育成と確保に努め、特に若手の人材育成に注力する。

 総会後の懇親会で挨拶した山根理事長は、「マンションストック約613万戸の90%超を管理している当協会に課せられた社会的使命は大きい。期待される中、より一層のコンプライアンス遵守に努める。昨年行なわれたマンション管理業の実態調査では、顧客から見えないところで行なわれているサービスに対する評価は、おしなべて低かった。“伝える”力を含め業務品質の時代と受け止め、業務に取り組んでいく」などと話した。


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