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ロンドンでまちづくり型大規模開発事業に本格参入/三井不動産

「(仮称)ホワイトシティプレイス再開発計画」敷地内イメージ

 三井不動産(株)は5日、英国子会社「Mitsui Fudosan UK」(英国三井不動産、代表者:山田秀人氏)を通じ、ロンドン市ウエストエンド西約6kmに位置する大規模複合再開発事業「(仮称)ホワイトシティプレイス再開発計画」に参画すると発表した。

 同事業は、同社グループがイギリス公共放送局BBCより6月に物件を取得し、新築ビルの建築および既存ビル3棟の改修などを行なうプロジェクト。近接地で開発中の「(仮称)テレビジョンセンター再開発計画」を合わせた敷地面積および計画総延床面積は、ロンドンにおける日系企業の都市開発としては最大規模となる。

 「(仮称)ホワイトシティプレイス再開発計画」の開発地は、地下鉄3線2駅から徒歩1分に位置。ウエストエンドまで14分、シティまで22分と、交通利便性に優れる。敷地面積は約17エーカー(約2万1,000坪)。総延床面積は約2,300万スクエアフィート(約6万3,000坪)。

 BBCの自社オフィスとして使われていた既存ビルのうち3棟を都心型ビジネスパークとして再生し、同社に長期テナントとして引き続き賃貸する計画。「(仮称)テレビジョンセンター再開発計画」とのシナジーを活用してメディア、IT、ファッション産業等のテナントを誘致し、賑わいのあるまちづくりを推進していく。2015年に既存建物改修を着工、17年に既存建物改修を竣工する予定。

 また「(仮称)テレビジョンセンター再開発計画」は、BBCのスタジオ、オフィスなどとして利用されてきた建物を、オフィス、住宅(約900戸(予定))、ホテルなどから構成する複合施設に再開発する事業。総延床面積は約2,000万スクエフィート(約5万6,000坪)となる予定。住宅は、同社グループ初のロンドンにおける分譲住宅事業となる。

 なお両プロジェクトは、同社グループと資本提携をしているスタンホープ社との共同事業で、スタンホープ社は両プロジェクトでディベロップメントマネジメントを受託する。


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