ハイアス・アンド・カンパニー(株)は9日、目黒雅叙園(東京都港区)で「第4回ハイアークラブ全国大会」を開催した。
今回は、「不動産業界のパラダイムを変革しよう~資産相談のプロフェッショナルを目指して~」がテーマ。基調講演では、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授の川口有一郎氏によって「ファミリー・ビジネス・ファイナンス」(主に不動産における家族単位の複数世代の財務と投資のプランニング)の考え方に基づいた、ハイアークラブ(不動産オーナーへの説明能力を高めるソフトを活用し、研修会を通じてノウハウ・成功事例を開発・共有していく不動産会社の会員ネットワーク)会員のビジネスチャンスについて講演した。
続いて、同社取締役常務執行役員・川瀬太志氏より、クラブの現状報告が行なわれた。同氏は、会員数が300社を超え、研修プログラムの参加人数も増加傾向にあるなどと語り、「今後、高齢者の資産課税は強化していくとみられており、資産運用について中立的なアドバイスを提供する相談相手が求められている。会員のみなさまには、拡大する富裕層の財産移転マーケットに働きかけて、地域での存在を発揮していただきたい」などと訴えた。
また、「マイハイアー」(相続・資産相談に対して不動産会社が利用するコンサルティングツール)に法人と個人の不動産所持における比較ができる新メニューを追加し、7月1日より提供開始することも発表。ハイアークラブ会員を対象とした「実践的な研修」を今夏より開始すると発表した。同社は今後、早稲田大学と共同で富裕層に対する相続相談ノウハウを体系化し、より精度の高い相談力の向上を目指していく。