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横浜MMエリア最後の住宅街区で免震タワーマンション/近鉄不・三井不レジ

「BLUE HARBOR TOWER みなとみらい」完成予想図。建設地は、みなとみらいエリアの住宅街区の一つで、定住人口の上限が見えていることから、最後の住宅街区となるとみられている

 近鉄不動産(株)は、三井不動産レジデンシャル(株)と共同で、免震タワーマンション「BLUE HARBOR TOWER みなとみらい」(横浜市西区、総戸数355戸)を開発。7月中旬に第1期登録を受け付ける。

 同物件は、JR「横浜」駅徒歩16分、みなとみらい線「新高島」駅徒歩8分に立地する、地上27階地下1階建てのタワーマンション。建設地は、みなとみらいエリアの住宅街区の一つで、2012年に、横浜市からスーパーマーケット運営のオーケー(株)と岡田ビル(株)が取得。近鉄不動産は三井不動産レジデンシャルとともに、住宅開発事業者として参画した。岡田ビルは、建設されるマンションの50戸を保有する。

 同エリアは、地区計画により定住人口1万人以上の住宅を供給しないことになっている。すでに人口が7,500人を超えており、5月から販売を開始した東急不動産(株)の「ブランズタワーみなとみらい」(横浜市西区、総戸数228戸)と「BLUE HARBOR TOWER みなとみらい」が最後の住宅街区となるとみられている。

 「BLUE HARBOR TOWER みなとみらい」は、スーパーマーケット「オーケー」を兼ねたオーケー本社ビルと、「ホテルビスタ」(総客室数230室)との一体開発で、両建物と2階デッキ部分でつながる。同エリアの住宅街区で唯一のオーシャンフロント立地で、住戸の約6割がオーシャンビュー(東面)なのが特徴。建物は、2~3階部分に免震装置を設けた中間免震構造。

 住戸は、1LDK~3LDK、専有面積45~136平方メートル。24階以上の40戸をプレミアム仕様としてセキュリティ、設備仕様を上げている。メインターゲットをエンプティネストやDINKSとしており、そごう横浜店と提携したショッピングサポートサービスや、乗馬やゴルフレッスンといった居住者コミュニティを促すさまざまな体験プログラムを専門業者を通じて提供する。

 今年2月からの事前告知で、約5000件の事前反響を得ており、その半数が地元エリア(西区、中区、神奈川区)で、MMエリアのマンションユーザーの買換え・買い増し反響も多い。1期販売戸数と販売価格は未定だが、最高価格は2億円を超え、坪単価は400万円前後となる模様。


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