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オフィス価格変動率、「東京」「大阪」が上位に/JREI調査

 (一財)日本不動産研究所(JREI)はこのほど、第4回「国際不動産価格賃料指数」(2015年4月)の調査結果を公表した。国際的な主要都市の不動産市場動向を調査するため、同研究所の不動産鑑定士が評価した価格・賃料を指数化したもの。対象は、東京、大阪、ソウル、北京、上海、香港、台北、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、バンコク、ホーチミン、ニューヨーク、ロンドンのオフィスおよびマンションで、1都市当たり6物件。

 価格時点(各年4月1日)において、対象物件の新築・新規契約を前提とした1平方メートル当たりの価格・賃料を評価し、指数化した。10年10月を100.0とした場合の15年4月のオフィス価格指数で最も高いのは「ジャカルタ」の192.8。以下「北京」の190.0、「ニューヨーク」の181.4と続いた。オフィス賃料でも「ジャカルタ」(168.1)がトップ。次いで「北京」(164.2)、「ニューヨーク」(143.4)であった。

 マンション価格指数では、「ジャカルタ」の163.9がトップ。「ロンドン」159.9、「ニューヨーク」147.7が続いた。賃料指数は「ジャカルタ」(137.4)、「北京」(130.1)、「香港」(125.4)となった。

 オフィス価格指数の対前期(14年10月期)変動率では、最も高かったのが「東京」の+3.9%。以下、「大阪」+3.8%、「ロンドン」+3.5%で、変動率が最も低かったのは「北京」の+0.1%。オフィス賃料指数の対前期変動率では、最も高かった都市は「ニューヨーク」の+2.6%で、次いで「ジャカルタ」+2.1%、「ロンドン」+2.0%の順となった。最も低かったのは「大阪」の+0.1%であった。

 マンション価格指数の対前期変動率は、「上海」と「香港」が+3.6%、「ニューヨーク」が3.5%。賃料指数では、「ジャカルタ」(+3.0%)、「上海」(+2.5%)、「ニューヨーク」(+1.4%)となった。

 東京の丸の内・大手町地区所在の最上位オフィスを100としての価格水準比較(1棟の賃貸可能面積当たりの床価格単価)では、トップが「香港」の191.0。以下、「ロンドン」93.5、「台北」66.5、「上海」62.8。賃料水準比較では、「香港」185.2、「ロンドン」151.5、「ニューヨーク」106.9の順。東京の港区元麻布所在の高級マンション価格水準比較では、「ロンドン」330.0、「香港」234.9、「ニューヨーク」175.8。賃料水準比較では、「ロンドン」339.6、「ニューヨーク」276.1、「香港」196.2となった。


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