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タワーマンションの低層・中層が中古騰落率高い/スタイルアクト調査

 スタイルアクト(株)は12日、「タワーマンションの階層別流通量と騰落率」調査結果を発表した。

 首都圏で31階建以上のタワーマンションの中古流通量と中古騰落率を調査し、高層(31階以上)、中層(11~30階)、低層(10階以下)別に結果を算出した。10~14年に、高層・中層・低層のどの層も売り出しがあった76棟に限定して集計を行なっている。

 その結果、タワーマンションの中でも低層・中層は高層に比べ、中古騰落率が高く資産性を保ちやすいことがわかった。高層は実需のみではなく、セカンドハウスや投資を考慮した購入があるため、実需メインで購入する低中層に比べ流通しやすい傾向にあるとした。また、高層階の住戸はペントハウス仕様などハイグレード仕様のものが多く、新築時価格が高値となる一方、低層は、中層や高層に比べ、眺望面の訴求力が弱くなる。都心や神奈川南エリア等、タワーマンションに眺望の良さを求める人が多いエリアでは、大量に販売される新築時は価格設定が安くなり、中古販売時は市場価格に是正されるため、中古騰落率が高くなると分析した。
 新築マンション検討時に、将来の価格の下がりにくさを考慮する実需目的の購入層には、都心や神奈川南エリアのタワーマンションの低層が向いているとした。


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