シービーアールイー(株)(CBRE)は12日、虎ノ門ヒルズフォーラム(東京都港区)にて、「CBRE 不動産フォーラム2015」を開催。投資マーケットや、インダストリアルセクター、オフィスマーケット等についての動向や今後の見通しについて講演した。
講演の冒頭、CBREアジア太平洋事業担当最高経営責任者のダニエル・クイーナン氏は「景気の回復により、日本は投資先として期待されている。本日の講演を今後の活動に役立ててほしい」等と挨拶した。
各スペシャリストの講演では、「グローバル投資マーケットの展望」についてを同社グローバルチーフエコノミストのリチャード・バークハム氏、「アジアパシフィック投資マーケットの展望」についてを同社APAC,リサーチヘッドのヘンリー・チン氏が講演。また、「インダストリアルセクターの展望」を同社インダストリアル営業統括部エグゼクティブディレクターの小林 麿氏、「リテールセクターの展望」についてを同社リテールサービス部シニアディレクターの橋川 剛氏、「オフィスセクターの展望」についてを同社ビル営業統括部エグゼクティブディレクターの丸山秀樹氏が講演した。
また、各セクションにおける企業の代表を招いたパネルディスカッションを実施。投資マーケットについては、ブラックストーン・グループジャパンの橋田大輔氏、CBREグローバルインベスターズ・ジャパン(株)の藤田哲也氏、ドイツ証券(株)の前田康一郎氏、GICリアルエステート・インターナショナル・ジャパン(株)のケン・チャン・チェン・ウェイ氏が“グローバル不動産投資の日本に対する配分”をテーマに議論した。
投資先としての日本の魅力について、2~3年前からマーケットが強くなってきたと分析。今後も投資先として魅力が高まるとしつつも、現状よりもさらにポジティブになれる明確な理由が必要だとした。
また、今後の投資戦略については、安定を見込めるところに優先的に投資していくとし、その中にはホテルやヘルスケアも含まれるとした意見があった。一方で、地震など天災のリスクもあるという声も挙がった。