特定非営利活動法人日本ホームインスペクターズ協会(理事長:長嶋 修氏)は17日、2015年度通常社員総会を開催。14年度事業・決算報告、理事定数変更を承認したほか、15年度事業計画案、同年度収支予算案等を報告した。
15年度は、国の中古住宅・リフォーム市場活性化の動きの中で、ホームインスペクションに対する社会的要請もますます高まっているとして、理事・事務局員の増員、支部新設、委員会新設などの体制増強を図り、活動を強化していく。
委員会活動では、いえかるて委員会で昨年度から稼働した住宅履歴情報蓄積システム「HIRO」のさらなる周知・活用を推進するほか、「空き家問題検討委員会」を新設。インスペクション事業者の立場から空き家問題解決策を検討していく。
支部については、今春までに全国7支部を立ち上げ全国展開を完了。今年度も支部ネットワーク委員会を通じ、北陸や山陰での支部立ち上げを検討する。また、昨年度受験者数が1,000名を突破、認定会員も970名に達した公認ホームインスペクター試験は、受験セミナーなどを活用し、受験者数1,400名、認定会員数1,207名を目指す。
また、総会終了後には、国土交通省住宅局住宅政策課長の坂根工博氏が講演。同氏は、中古住宅・リフォーム市場の活性化をはじめとした国の住宅施策と、ホームインスペクションの役割や重要性等について解説。「国民の住まいに対する価値観や行動を変えるためには、住宅に関わる専門家の皆さんが適切なアドバイスをしていく必要がある。インスペクターズにクールかつ温かい視点で、住まう人たちに適切なアドバイスを行ない、他の専門家とも協力して活力あふれる地域づくりをしてほしい」等と参加者を激励した。