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JREIT、築古物件の取得傾向が続くと予想/みずほ信託銀行レポート

 みずほ信託銀行(株)は、このほど発行した「不動産マーケットレポート2015年7月号」で、「JREITが取得した賃貸マンションの築年数」について発表した。

 調査によると、JREITが全国に保有する賃貸マンション(住宅専用型・賃貸用途の中高層共同住宅)は1,420物件、総戸数では10万2,179戸(15年3月末現在、以下同)。うち、大都市に所在する物件は1,167物件・8万3,621戸で、全国総戸数に占める割合は81.8%。中でも、東京23区では846物件・5万6,212戸で55.0%を占め、前年度比42物件・3,540戸増となった。

 また、近年JREITが取得した物件の平均築年数は、10年を境に上昇が始まり、東京23区では10年からの4年間で3.0年から7.6へと上昇。全国ベースでは5.0年上昇していることが分かった。築年数別にみると、06年は築2年未満の物件がほとんどを占めていたが、10~14年へと取得時期が最近になるにつれ、古い物件の取得が増えている。

 同社は、「供給量が低い水準で推移しており、新築・築浅の物件の流通市場に占める割合が小さいとみられること、物件価格の上昇や高止まりが続いていることから、今後も築年数の古い物件の取得傾向が続く」と予測している。


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