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筑波研究所内に多目的大型炉を設置した防耐火技術開発の検証棟を新設/住友林業

検証棟構造イメージ

 住友林業(株)は26日、同社筑波研究所(茨城県つくば市)内に、防耐火試験用の多目的大型炉を設置した検証棟を新設すると発表した。竣工は10月末を予定。

 耐火に関する技術開発を目的とした施設で、国土交通省の「平成26年度 木造建築技術先導事業」にも採択されている。

 木造軸組構法、延床面積448.52平方メートル。大型木造建築への提案を見込んだ新構造として、厚板の単板積層材を活用し、それらを組み合わせて耐力壁とする「ポストテンション構造」を採用した。

 完成後は、最大で幅2.5m×長さ4mの水平部材、または幅3.5m×高さ3.5m鉛直部材の試験体などに、実際の部材のように荷重をかけた状態で燃焼実験が可能となる。同社では今後、主要構造部の開発、設計上の提案、設備部材の開発など、独自の耐火技術の開発を推進していく。


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