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リノベマンションの売却利益増等で大幅増収増益/スター・マイカ15年11月期第2四半期決算

 スター・マイカ(株)は6月30日、2015年11月期第2四半期決算を発表。7月1日、決算説明会を開催した。

 当期(14年12月1日~15年5月31日)の連結売上高は97億1,700万円(前年同期比53.4%増)、営業利益12億9,500万円(同25.7%増)、経常利益9億6,600万円(同30.3%増)、当期純利益6億円(同35.0%増)と、期初予想を大幅に上回り、売上・利益とも過去最高水準を達成した。

 主力の中古マンション事業は、1棟リノベーションマンションなど付加価値の高い物件づくりにより売却利益が増加。保有物件の増加による賃貸利益も加わり、売上高73億9,300万円(同29.2%増)、営業利益10億9,700万円(同19.5%増)となった。

 インベストメント事業は、保有不動産見直しに伴い、地方物件の売却を実施した一方、事業期間が短い不動産再生案件にも投資するなど保有不動産が増加し、賃料収入が増加した。結果、売上高は21億1,200万円(同449.5%増)、営業利益1億3,400万円(同81.5%増)となった。

 上期の業績好調を受け、通期業績予想も上方修正。連結売上高168億4,900万円(前回予想比13.2%増)、営業利益23億700万円(同9.5%増)、経常利益16億1,500万円(同15.0%増)、当期純利益10億800万円(同14.9%増)を見込む。

 会見した同社代表取締役社長の秋澤昭一氏は、リノベーションマンションマーケットについて「リノベーションの認知度が飛躍的に高まっており、新築をあきらめての選択ではなく、最初からリノベーションマンションを選択するユーザーが増えている。物件も高価格帯のものが売れるようになっており、それに合わせた内装・設備が求められている」と述べた。

 同社は、15年11月期を初年度とした中期経営計画をスタートしており、14年11月期時点で413億円の物件投資残高を17年11月期末時点までに530億円まで引き上げたい考え。「積極投資を継続している。現在首都圏・関西圏の中心部で展開しているが、エリアはそのまま物件に厚みを持たせていく方針」(秋澤氏)。


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