三菱地所(株)と(株)三菱地所設計、高砂熱学工業(株)は23日、早稲田大学創造理工学部建築学科の田辺新一教授と共同で、個別冷暖房付きのオフィスデスクを開発したと発表。11月に竣工予定の「大手門タワー・JXビル」に導入する。
同デスクは、天井や壁に設置したパネルに冷温水を循環させることでデスク単位での温度調節を可能としたもの。
冷温水等により天井や床の輻射パネルの温度を調節し、熱が高い温度から低い温度に移動する性質を利用した「輻射空調」機能を応用。パーティションに取り込んだ風を冷却することでファンから冷風を供給する。また、デスクに内蔵された輻射パネルに冷水を循環させることによりデスクを冷却。これらの機能を組み合わせることで、周辺温度を26~28℃に調節することができる。
同社はこれまでも次世代の空調・照明システムの実証実験に取り組んでおり、今後も就業者が働きやすいオフィス環境整備を進めるとともに、まちづくりにおけるハードとソフトの機能導入を進めていく考え。