三井ホーム(株)は24日、京都市上京区で進めている借地権付建売住宅4邸の建築計画が、京都市より「平成の京町屋」認定を取得したと発表した。大手住宅メーカーとしては初。
同制度は、伝統的な京町家の知恵と現代の環境技術を融合した京都型の環境配慮住宅を市が認定するもの。同社が今回取得した一般型は、現在普及している一般的な工法に伝統的な京町家の知恵を取り入れていることが条件。認定を受けることで、戸当たり約50万円の補助金が交付される。
今回認定を受けたプロジェクトは、普通借地権(期間50年・更新可)の土地に、所有権付の木造ツーバイフォー工法・地上2階建ての住宅4棟を建設するもの。内装材として、京都地域産木材「みやこ杣木」を採用。歴史的美観を考慮し、出格子と木目付梁を外観に採用することで、生活文化の継承と発展を実現する。長期優良住宅認定(劣化の軽減等級最高ランクの3)を取得したほか、プレミアム・モノコック構法の採用により高い耐震性能(耐震等級最高ランクの3)を取得。環境配慮型住宅としてのスペックを備える。
また、4棟それぞれ異なる間取りでありながら、軒のラインや建物の高さ、格子等外観を統一し、まち並みを形成。地域とのつながり感じさせる開放感のあるエクステリア計画とすることで、「いえ」と「まち」との関係性を構築する。完成は9月、入居開始は10月を予定している。