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賃貸事業、仲介事業が寄与。営利412億6,500万円計上/住友不動産16年3月期第1四半期決算

 住友不動産(株)は7日、2016年3月期第1四半期決算を発表した。

 当期(15年4月1日~6月30日)は、連結営業収益1,762億500万円(前年同期比6.5%減)、営業利益412億6,500万円(同0.3%減)、経常利益368億4,100万円(同3.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益237億3,600万円(同5.1%増)。
 分譲マンションの売り上げ計上が下半期に集中する不動産販売事業と、完成工事事業が減収減益となったが、不動産賃貸事業と不動産流通事業は増収増益を達成した。

 不動産賃貸事業では、既存ビルの収益改善と「住友不動産御成門ビル」(東京都港区)、「住友不動産平河町ビル」(東京都千代田区)の通期稼働が寄与し、営業収益751億1,000万円(同8.3%増)、営業利益294億8,400万円(同12.9%増)。

 不動産販売事業では、「グランドミレーニア(南池袋)」(東京都豊島区)をはじめ、マンション・戸建て・宅地で計1,075戸(同348戸減)を販売計上。営業収益550億9,800万円(同17.7%減)、営業利益116億3,000万円(同23.1%減)。通期予想に対する営業利益進捗率は26%、マンション契約戸数は1,438戸(前年同期比87戸増)、通期計上予定戸数に対する契約率は約65%と、順調に推移している。

 不動産流通事業は、仲介件数が9,400件(同6.1%増)と、第1四半期の過去最高を更新。営業収益134億5,600万円(同12.4%増)、営業利益31億8,500万円(同96.0%増)となった。なお、取扱高は2,662億8,900万円(同0.5%減)。
 
 通期は、営業収益8,500億円、営業利益1,740億円、経常利益1,470億円、親会社株主に帰属する当期純利益880億円を見込んでいる。


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