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「暑さ対策」「コミュニケーション」をテーマにヒルズで各種実証実験を開始/パナソニック、森ビル

「多言語自動翻訳機」実験機材イメージ

 パナソニック(株)と森ビル(株)は18日、森ビルが運営するヒルズをプラットフォームに、パナソニックが持つ環境技術・ICTソリューション技術などの実証実験を行なうと発表した。

 訪日外国人が2,000万人に達するとみられる2020年に向けた、未来の都市づくりにおける新たな事業や商品・サービスの創出が目的。夏季の屋外イベントにおける暑さ対策や熱中症対策、また言語の壁を越えたコミュニケーション対策に着目し、実証実験のテーマを「暑さ対策」「コミュニケーション」に設定、各種取り組みを行なっていく。

 第1弾の取り組みとして8月27日より、「虎ノ門ヒルズ」(東京都港区)において、パナソニックが独自に開発を進める暑さ対策ソリューション「クールスポット」の実用化に向けた実証実験を行なう。
 クールスポットとは、ミストやエアカーテン、遮熱パネルなどを用いて夏季の屋外において冷涼空間を提供する設備。将来的には、保水ブロックを地面に敷設することによる打ち水効果や、太陽電池と蓄電池を備えた独立電源型システムへの展開を目指す。

 また、中国の大型連休など、多くの訪日外国人観光客が見込まれる9月には、「多言語自動翻訳機」の実用化に向けた実証実験を「六本木ヒルズ」(東京都港区)と「ヴィーナスフォート」(東京都江東区)で開始する予定。対応言語は英語・中国語・韓国語となっており、接客業務で実際に使用することで、自動翻訳機の有用性の確認や改善点の抽出を行なっていく。


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