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東京・新宿にマンションリフォームの総合情報拠点/住友不動産

店内に設けたプレミアム仕様のモデルルーム。石張り床など、高級感ある仕様にした
水回り設備の展示コーナーでは、リフォーム前後のイメージを線対称に転じすることで、ユーザーが検討しやすくした。手前がリフォーム後のキッチンで、奥がリフォーム前のキッチン

 住友不動産(株)は27日、新宿NSビル(東京都新宿区)に、マンションリフォーム専門の営業拠点「マンションリフォームギャラリー新宿」を開設。20日にプレス向けの内覧会を開いた。

 同ギャラリーは、「新築そっくりさん」ブランドで展開する同社リフォーム事業におけるマンションリフォームの総合情報拠点という位置付け。ユーザーとのファーストコンタクトから各営業拠点に来場したユーザーの商談ランクアップまで、さまざまな段階の顧客に対応する。

 店舗面積は約80坪で、店内にはカタログ展示や設備の実物展示、モデルルームなどを配置した総合提案スペースとなる。受付では、(株)東京カンテイと提携し、同社のデータベースを活用。来店客がマンション名と部屋番号をスタッフに伝えると当該住戸の平面図が見られ、それをベースにリフォームの相談を受けられる。「会社帰りにふらりと寄っていただいても、具体的なリフォーム提案ができる」(同社マンションリフォーム事業部事業部長・川村智弘氏)。

 また、店舗の一角に設けたリフォーム前後の比較コーナーでは、築20年程度のマンションを想定したトイレ・キッチン・浴室といった水回り設備と、リフォーム後の最新の設備を線対称に配置し、容易に見比べられるようにしている。リフォーム後設備の展示では、キッチンと洗濯機置き場をつなげるなど、設備だけではなく効率的な家事動線も提案している。

 モデルルームではリフォーム費用約2,000万円を想定したプレミアム仕様のリフォームを提案。石張りの床やキッチン天板など全体的に高級感のある仕様に仕上げている。

 また、同ギャラリーに隣接して住友不動産販売(株)の仲介店舗があり、同店舗と連携して中古マンション購入時のリフォーム提案も積極化していく構え。

 同社の直近のマンションリフォーム売上高は年間約100億円。「インターネットを活用した物販的なリフォーム提案が注目を浴びているが、当社ではあくまで対面によるお客さまの生活に合わせたリフォームにこだわっていきたい。このギャラリーが成功すれば、全国に同様の拠点をつくっていく。マンションリフォームの売上高毎年10%超増を目指していきたい」(同氏)。


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