日本プライムリアルティ投資法人(JPR)は20日、2015年6月期(15年1月1日~6月30日)の決算説明会を開催。JPRの資産管理会社である株式会社東京リアルティ・インベストメント・マネジメント代表取締役社長の大久保 聡氏が出席し、説明を行なった。
同決算の概要については、8月14日のニュースを参照。
15年6月期はリーシングが順調に進捗、増額改定も推進できたことで賃料等収入が3,400万円増加、増収に。リファイナンスの実施や公募増資により調達した資金を借入金の返済に充てた結果、LTV(総資産有利子負債比率)を42.1%に圧縮した。1口当たり分配金は、6,419円(前期比1.1%増、予想比0.9%増)と3期連続の増加を達成した。
15年6月期中に、1棟貸ししていた「五反田ファーストビル」、「兼松ビル別館」が合意解約・退去した影響で、次期は減収予想だが、15年12月期には工事費用の計上が15年6月期に比べて少ないことから、増益の予想。1口当たり分配金も6,510円と増額予想とした。
なお、前期2物件についてはリーシングが順調に進み、ほぼテナントも決定しており、「従前のテナントより高い賃料での契約が実現できる見込み」(大久保氏)だという。
大久保氏は、「公募増資により、物件取得余力も増加した。次期以降も、これまでの事業方針を継続し、外部成長と共に稼働率の上昇、新規成約賃料の引き上げ・増額改定の推進を進めることで、1口当たり分配金の継続的な成長を進めていく考え」と語った。
次々期についても、増額増益増配を達成を予想。1口当たり分配金は6,550円を見込んでいる。