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第2回「不動産流通実務検定」、1,500人の申し込み目指す/不動産流通推進センター

 (公財)不動産流通推進センターは21日、6月10~14日に行なわれた第1回「不動産流通実務検定」(通称:スコア)の結果報告等について、専門紙記者向けに記者発表を行なった。

 スコアは、不動産流通業界で必要な能力を客観的に評価するための検定制度。ネット環境のあるパソコン等で受検でき、100問を150分で解答する。1,000満点で、受検後にその点数と★5つを最高としたランク付けを即時表示している。科目は重要事項説明、取引の安全確保、価格査定など8項目。年2回開催していく。

 第1回では、申込者数が1,044人、受検者数が867人となった。受検者のうち9割が不動産実務経験者で、平均点は492点。全体では平均491点だった。また、同センターが実施する「宅建マイスター」「公認不動産コンサルティングマスター」保有者の平均点数は500点を超えた。最高得点は758点。宅建試験にはない実務ベースの出題となっていることから、40歳代前半をピークに、実務年数が長いほど平均点数が高い傾向にあるとした。
 また、科目ごとの平均正答率は価格査定以外が40~60%。重説、取引の安全確保、相続の点数が悪い傾向にあり、流通業において重要なこれらの研修を各社強化する必要があると指摘した。

 第2回は11月15~18日に開催予定で、現在申し込みを受け付けている。全国的な認知度を上げていくために、9月2日~10月14日、名古屋・福岡・大阪・仙台・東京でキックオフイベントを開催。元国土交通省河川局長の竹村 公太郎氏が各地の地形の歴史に基づいた講演を行なう。各会場では講演会開催前に無料不動産相談会も開催する。
 また、「特約コンテスト」「間取り図コンテスト」の募集も行なう。特約はその文例案を、間取り図は既存の建物を有効活用したライフスタイルの提案を受け付けるもの。詳細はホームページ参照。優秀者に対してはキックオフイベント最終日の東京で表彰式も開催する。採用案は、「宅建マイスター」「公認不動産コンサルティングマスター」保有者向けのサイトへの掲載等、有効活用していく方針。

 現在の申し込みは、法人需要が高く、5~10社から問い合わせがある状況。全体の申込者数は1,500人を目指す。


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