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埼玉・深谷でDIY可能なコミュニティ賃貸を提案/古郡ホーム

「アオハテラス緑台」外観
玄関脇にDIYで自由にできる土間スペースを設けた
8月29日に行なわれたイベントの様子

 古郡ホーム(株)(埼玉県深谷市、代表:田口博康氏)はこのほど、オーナーの土地活用として開発した賃貸テラスハウス「アオハテラス緑台」(埼玉県深谷市、総戸数10戸)で2期完成物件の現地見学会を兼ねた地域交流イベントを開催した。

 同物件は、秩父鉄道「小前田」駅より徒歩5分に立地。敷地面積1210.6平方メートルに、木造地上2階建てのテラスハウスを5棟建築した。同社初のコミュニティ賃貸住宅として提案。各種イベントを定期的に開催して入居者同士や地域との交流を深めていく。住戸間に垣根を設けず、住戸間移動をしやすくした一方で、配棟は玄関や開口部が向かい合うことなく、プライバシーを守れるようにした。

 各住戸に土間を設けてDIY可能にしたほか、各住戸2部屋の壁1面の壁紙を自由に選択できるようにするなど、自由度の高さを特徴として打ち出した。同社開発部資産活用課コーディネーターの阿部千鶴氏は「周辺地域では戸建賃貸の供給量が多く、差別化の一環として、自由度の高い賃貸住宅を提案しました」と語る。

 DIYできる土間は、OSB合板を壁に使い、自由にペンキを塗ったり、棚を作りつけることが可能。棚はあらかじめ用意した3種類の棚から選ぶこともできる。住戸は延床面積約24坪の2LDKと3LDKの2タイプ用意。2LDKタイプでは、2階をリビングとし、1階玄関脇の土間と居室を引き戸で直接つなげて来客との交流スペースとして提案している。

 賃料は全住戸7万9,000円。1期として4戸が4月に完成し、うち1戸はモデルハウスとして公開中。繁忙期を過ぎてからの募集だったため、客付けにはやや苦戦したが、残りの3戸のうち2戸はすでに入居している。8月に2期2戸が完成し、募集を開始。3期4戸については2016年1月に完成する計画だ。

 イベントには、入居検討者や地域住民など約30人が参加。地元のスポーツ用品店や、アマチュアのオカリナ合奏団らを呼び、キャンドルワークショップやBBQ交流会、ミニコンサートを実施した。


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