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「Tomihisa Cross」竣工。9月18日より引き渡し/野村不動産他

「Tomihisa Cross」全景

 野村不動産(株)は9日、東京都新宿区で開発を進めている「Tomihisa Cross(富久クロス)」(東京都新宿区、全体戸数1,222戸)の竣工に伴い、マスコミに物件を公開した。

 「西富久地区第一種市街地再開発事業」として、野村不動産のほか、三井不動産レジデンシャル(株)、積水ハウス(株)、阪急不動産(株)の4社が参加組合員となり進めてきたもの。
 敷地面積1万6,246.97平方メートル、延床面積13万8,961.87平方メートル。地上55階建ての分譲タワー棟「Comfort Tower」、地権者向けに整備した戸建住宅「Pent Terrace」、1Rを中心とした賃貸住宅「Green Residence」、さらには大型スーパーや認定こども園などで構成している。なお「Pent Terrace」、「Green Residence」は地権者の所有で、「Green Residence」は、主に地権者住戸の管理費捻出のために賃貸運用される。

 「Comfort Tower」には多種多様な共用施設が設けられており、当日は4つのゲストルームや、貸切で料理教室の開催などもできる「パーティルーム」や、43階からの眺望も楽しめる「スカイラウンジ」、楽器演奏などが楽しめる「防音ルーム」などが公開された。

 なお同物件は販売から約6ヵ月で全戸完売。坪単価は328万円、平均価格は約6,500万円、中心価格帯は6,900万円台。購入者の平均年齢は47.8歳で、親子・兄弟による複数購入や、2住戸を購入して連結した例も複数見られたという。

 同社プロジェクト推進部長の渡辺弘道氏は、「従来の戸建住宅地の雰囲気を生かした『Pent Terrace』や、昔からのお祭を開催することができる『彩華の広場』など、地権者の意見を十分に反映し、完成した。今後管理にも野村不動産グループが積極的に関与していくことで、再開発前の地上げで失われたコミュニティの再構築にも寄与していきたい」と語った。

 入居開始は9月18日。計画人口は約3,000人。


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