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「全自動洗濯物折り畳み機」の共同開発に着手/大和ハウス、セブンドリーマーズ、パナソニック

試作品の全自動洗濯物折り畳み機(写真右)で畳んだTシャツをアピールするセブンドリーマーズの阪根社長
「家事負担を減らすことで女性の社会進出にもつながる」と述べた大和ハウス・樋口会長

 大和ハウス工業(株)は、seven dreamers laboratories(株)(セブンドリーマーズラボラトリーズ、東京都港区、代表取締役社長:阪根信一氏)、パナソニック(株)と共同で、全自動洗濯物折り畳み機「laundroid(ランドロイド)」の開発に乗り出す。7日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕したICT・エレクトロニクス関連の総合展示会「CEATEC JAPAN 2015」で概要を発表した。

 セブンドリーマーズは、さまざまな先端技術を製品開発に活用するテクニカルベンチャー。これまでに睡眠時の無呼吸を防ぐ鼻腔挿入デバイスや宇宙開発技術を応用したゴルフクラブなどを市場に投入してきた。今回、3社で共同開発する「ランドロイド」は、洗濯物を投入すると、最新の画像解析技術とロボティクス技術を使って自動で折り畳む家電。家庭の家事負担を軽減することを目的としている。

 開発を進め、2016年度内に一般向けに予約先行販売をスタート、17年度より出荷を開始するする計画。その後、18年度には介護施設・病院向けの製品をリリース、19年度には一般家庭向けの洗濯機と一体型の製品を投入し、20年度にはスマートハウスにビルトインし、折り畳んだ衣類を家族それぞれの専用収納に分配する機能を持たせる青写真を描く。

 現時点で、子供服~3Lサイズまでのシャツ、ズボン、スカート、タオルの4種の40枚・約4.5kg処理することが可能。発売までに畳める衣類の種類を増やす考え。

 セブンドリーマーズ代表取締役社長の阪根氏は「一般的な家庭で洗濯物を畳むのに費やす時間は一生で約9,000時間といわれ、約375日に相当する。その手間をなくすことで、時間をもっと有意義に使ってもらえる」と開発意義を説明。大和ハウス工業代表取締役会長の樋口武男氏は「375日もの家事負担が軽減できれば、主に家庭で家事を手掛ける女性のさらなる活躍につなげられる。介護事業においても、多くの人に喜んでもらえると考えている」と話した。


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