日本貨物鉄道(株)は15日、「東京貨物ターミナル」駅(東京都品川区)構内に大規模物流施設を開発すると発表。開発事業パートナーに三井不動産(株)を選定した。
総合物流企業として発展するための布石として、鉄道貨物輸送の利用促進に寄与するという観点から、貨物鉄道に直結した国内最大級の大型物流施設の開設に至った。物流の効率化やeコマース市場への対応等、時代のニーズに合わせたサービスを提供するとともに、鉄道事業との相乗効果を図っていく。
計画地は、東京モノレール「流通センター」駅徒歩14分。首都高速湾岸線「大井南IC」と同横羽線「平和島IC」からそれぞれ約2km、東京港国際コンテナターミナルから約3km、羽田空港国内貨物地区からも約4kmと、陸・海・空の結節点となる立地。
建物は敷地面積約7万1,000平方メートル、延床面積約16万1,000平方メートル。地上5階建てで、大型車両が各階に直接乗り入れることができるランプウェイを2基備える。また、免震構造を採用する予定。竣工は2021年10月。
JR貨物は、隣接地においても物流施設の開発を予定しており、両施設を合わせた延床面積は合計約22万3,000平方メートルとなり、国内最大級となる見込み。
また、三井不動産もロジスティクス事業を新たな基盤とすべく「ロジスティクス本部」を新設し、オリジナルブランドも展開しており、同プロジェクトを契機に両社は連携を深めていく考え。