(株)ザイマックス不動産総合研究所は20日、東京23区の「1人当たりオフィス面積(2015年)」結果を発表した。年に1回、東京23区のオフィスビルに入居する一般事務所用途テナントを対象に実施しているもの。有効データ数は637。
東京23区の1人当たりオフィス面積の中央値は3.87坪。09~14年にかけ、オフィス面積は3.9~4.0坪の間で推移したが、今回の調査では過去最小値となった。縮小傾向の要因は、「雇用情勢の改善による企業の人員増員が考えられる」としている。
1人当たりのオフィス賃料は6万5,192円/月(前年比3.9%増、2,546円上昇)。オフィス賃貸マーケットの回復を受け、新規・既存テナントともに、契約条件見直しによる賃料上昇のスピードが人員増のペースより早いことがうかがえる。
同社では、「近年、モバイルワークの導入やサテライトオフィスの利用など、ワークスタイルのイノベーションが起こっていることから、1人当たりに必要とされるオフィス面積の減少、および賃料コストの削減につながる可能性がある」と分析している。