不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

東京・世田谷で分譲マンションとシニア住宅の複合開発を着工/東急不動産

「世田谷中町プロジェクト」イメージ

 東急不動産(株)は22日、東日本電信電話(株)と定期借地権設定契約を締結し、70年の定期借地権付き分譲マンション「ブランズシティ世田谷中町」(総戸数252戸)とシニア住宅「グランクレール世田谷中町」(総戸数251戸)の複合開発を行なう 「世田谷中町プロジェクト」(東京都世田谷区)に着手したと発表した。

 第一種低層住居専用地域における分譲マンションとシニア住宅の複合開発では、過去10年間で都内最大規模。東京都が2014年より開始した、高齢者がさまざまな居住者とふれあいながら暮らすことができる住宅のモデル整備事業「一般住宅を併設したサービス付き高齢者向け住宅整備事業」の第1号選定プロジェクトであり、同事業の初の着工案件となる。

 「多世代交流の実現」として、まちの中にカルチャールームやコミュニティカフェ、認可保育所を設ける。また「世代循環型」のまちづくりとして、「ブランズシティ」「グランクレール」双方の居住者向けに、シニア向けワンストップ型生活支援サービスも有料で提供する。

 そのほか、「地域包括ケアの拠点」として近隣の居住者にも開かれたまちづくりを目指し、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所や看護小規模多機能型居宅介護事務所を併設し、東日本電信電話との連携による地域包括ケアシステムの拠点整備、東京都市大学と連携した地域コミュニティの形成や産学連携のまちづくりを推進する。

 「ブランズシティ世田谷中町」は、東急田園都市線「桜新町」駅、「用賀」駅徒歩15分、東急大井町線「上野毛」駅徒歩18分に位置。敷地面積約2万平方メートル、延床面積2万4,000平方メートル。鉄筋コンクリート造地上4階地下1階建て。全戸南向きで全6棟で構成。
 間取り3LDK~4LDK、専有面積70.58~90.98平方メートル。販売開始は16年6月上旬を予定。竣工は、17年1月下旬~7月上旬を予定。

 「グランクレール世田谷中町」は、東急田園都市線「用賀」駅徒歩15分、「桜新町」駅徒歩16分、東急大井町線「上野毛」駅徒歩17分に位置。鉄筋コンクリート造地上4階建て。食事や家事の手伝い・健康管理を提供する自立者に向けたシニアレジデンス176戸と、要介護者へ対応するケアレジデンス75戸を併設した。
 間取りはシニアレジデンスが1R、1DK、1LDK、2LDK、ケアレジデンスが1R。
 入居者募集は16年6月上旬開始予定。竣工は17年3月下旬、開業は同年7~9月を予定。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら