不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

ストックビジネスを強化。通期での黒字化目指す/ヤマダ・エスバイエルホーム

 (株)ヤマダ・エスバイエルホームは27日、2016年2月期第2四半期決算説明会を開催した。

 当期(15年3月1日~8月31日)は連結売上高215億1,700万円(前年同期比14.3%減)、営業損失2億1,300万円(前年同期:営業損失5億7,000万円)、経常損失2億2,900万円(同:経常損失6億2,800万円)、当期純損失2億6,300万円(同:純損失7億9,500万円)。住宅事業での受注は順調に推移したが、期初受注残高の減少により減収。原価低減・経費削減に努めたことで、赤字幅は前年同期より縮小した。

 当期は、企業建築家によるコンサルティングサービスを提供する「kobori研築工房」を全国11展示場で展開。富裕層へのアプローチを強化した。商品戦略としては、2階建てパネル構法の住宅を整理統合し、「NEW Authent」に統一。中高級層をメインターゲットとした。また、ZEH化への取り組みも強化し、15年度上期のZEH補助金申請数は35棟と増加した。

 また、自然素材である木炭塗料を塗布し、健康な空間を作り出すシステム「WellnessAir」が、ウイルス感染した細胞等を攻撃するNK細胞を活性化させるという効果が確認されたほか、エアコンやトイレなど住宅設備の保証期間を10年間に延長、標準仕様とすることで、顧客満足の向上に努めた。

 同社取締役社長の長野純一氏は、「8月以降に実施してきたキャンペーンの効果等により、通期計画に対して順調に進捗している。下期は、新規建売分譲を強化するほか、新たに発足したリフォーム戦略プロジェクトチームにより、ストックビジネスも強化してきたい」と話した。

 なお通期では、連結売上高512億4,000万円(前年同期比0.8%減)、営業利益2億5,000万円、経常利益2億円、当期純利益1億円を見込んでいる。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら