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先進的取り組みに着手している企業経営者を招き情報交換/ジバコー

築40年以上の物件を「ビンテージビル」として再生した吉原氏が、一連の取り組みについて分かりやすく解説した
約30名が出席し、質疑応答なども活発に行なわれた

 28日、第12回目となる地域で働く不動産屋さんによる情報交換会(通称:ジバコー)が都内で開催され、不動産会社、賃貸物件オーナーなど約30人が参加した。

 同会は、地域密着型の中小不動産会社、物件オーナー、不動産関連事業者などが集まり、自分の身近で問題となっていることや、新しいビジネスモデル等についての情報交換などを行なっているもの。

 発起人の1人である徳山 明氏((株)尚建代表取締役)は、開会に先立ち「地域で働くわれわれにとって、地域の発展、活性化に向けて寄与したいという思いは誰もが抱いている。しかし、『取り組みが必要なことは分かるが、なかなか踏み出せない』と考えている人も多い。そこで今回は、地域で行動を起こした、一歩を踏み出した方をお招きした。どうやって踏み出したのかを皆で学びたい」と挨拶した。

 今回は、メインスピーカーとして、老朽化が進んでいた自社ビル・自社マンションを「ビンテージビル」と呼ばれるまでに再生、さらにそうした体験を基に、築古物件の再生をワンストップサービスで提供している吉原住宅(有)、(株)スペースRデザインの代表取締役である吉原勝己氏と、埼玉県川口市を地盤に総合不動産業を展開、10億円超の売り上げを達成し続けている(株)アズ企画設計代表取締役の松本俊人氏が講演。
 吉原氏は、物件再生着手までの経緯や、築40年以上にもかかわらず周辺の新築物件と変わらない賃料設定で満室を継続している現在の状況、コミュニティの重要性などについて語った。
 また松本氏は、地域に浸透させるためのさまざまな取り組みとその効果について述べると共に、現在着手している新規事業の状況や、社員採用・定着などの工夫などについても語った。

 その他、参加事業者による自社および自身の取り組みなどについての発表なども行なわれた。


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