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ツーバイフォー工法による木造6階建て、実大実験棟着工/日本ツーバイフォー建築協会

ツーバイフォー6階建て実大実験棟イメージ

 (一社)日本ツーバイフォー建築協会は9日、同協会が推進する枠組壁工法木造6階建ての実大実験棟を建設するプロジェクトの工事に着手したと発表した。

 再生産可能な循環資源である木材の利用促進に寄与するとともに、ツーバイフォー工法の一層の発展・普及を期するため、国土交通省の補助を受け建設する。

 実験棟は国立研究開発法人建築研究所(茨城県つくば市)敷地内に建設。建築面積39.85平方メートル、延床面積201.75平方メートル。地上6階建て。

 同工法で6階建て建築物を建築するには、(1)1~2階部分でより高い構造強度や耐火性能を有すること、(2)高層化に伴いより高い耐風圧、水密性能、耐震性能等を有することが要件となる。実大実験棟に6階建ての実現に必要な高強度耐力壁、2時間耐火壁・床、CLT(直交集成板)を含め複数の床構造を適用し、施工・性能検証を行なうとともに、建物荷重や積載荷重による沈み込みに対処するための設計手法の開発・施工、沈み込み量の計測、開口部における耐風圧、水密性能の検証等を行なう。
 また、地震動等に対する振動計測、床衝撃音遮断性能の検証、外壁部材の経年変化の観測等を行ない、中高層ツーバイフォー建築の設計施工のための技術・ノウハウの蓄積・普及を図る。

 工期は2016年3月下旬まで。


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