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家庭用燃料電池活用で31%省エネ・51%省CO2を実現/大阪ガス

 大阪ガス(株)は12日、実験集合住宅「NEXT21」(大阪市天王寺区)における居住実験の中間結果を発表した。

 「NEXT21」は、近未来の都市型集合住宅のあり方を提案することを目的に、同社が1993年10月に建設した実験集合住宅。竣工以来、計3回15年間の居住実験に取り組んできた。

 現在実験している第4フェーズ居住実験では、「環境にやさしい心豊かな暮らし」をテーマに、2020年頃までの集合住宅における「エネルギーシステム」および「住まい・住まい方」の2分野の実証実験を進めている。

 「エネルギーシステム」では、電力や熱の住戸間融通、電力供給ひっ迫を緩和する実証実験を実施。高効率な発電電力の最大活用により、31%の省エネ、51%の省CO2を実現した。
 「住まい・住まい方」については、住戸と共用部、住棟と地域の間に人と人との新しいつながりを創出し、外部の豊かさを享受できる中間領域(住戸と共用部の間のように、内部と外部の空間的性質が交わる部分)を設けるなどの実証実験を実施。中間領域を設けることで、私的空間としてだけでなく交流の場としても使用され、人とのつながりの創出と居心地の良さが実証できた。

 同結果の主な内容は、大阪・東京の2会場で開催予定の「NEXT21第4フェーズ中間報告会」で発表。居住実験の21周年を記念したシンポジウムも同時開催する予定。大阪は11月20日、13時30分~17時30分、綿業会館(大阪市中央区)にて、東京は12月1日、13時30分~17時30分、泉ガーデンギャラリー(東京都港区)にて開催。予約申込方法等は、同社ホームページを参照。


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