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埼玉・三郷で学生コンペ作品を商品化した分譲戸建て/ポラスグループ

エントランスの内側に設置された坪庭
「絆ぐ街。」街区完成後のイメージ

 (株)中央住宅は3日、新築一戸建て分譲住宅「MIRAI's 三郷中央 nextstage 『絆ぐ街(つなぐまち)。』」(埼玉県三郷市、全10棟)のモデルハウスを報道陣に公開した。

 同物件は、つくばエクスプレス「三郷中央」駅徒歩9分に位置。「絆ぐ街。」は、13年から販売を開始した三郷中央プロジェクト「ミライズ三郷中央」の11次販売となる。

 同社は、14年より学生を対象にした「POLUS-ポラス-学生・建築デザインコンペティションを実施しており、「絆ぐ街。」は、第1回目の応募作品458点の中から実物件化を目的に選出した東京工業大学大学院の児玉理文氏の作品「斜め玄関の家」をコンセプトに具現化・商品化した。

 「玄関の新しい形を考える。」をテーマに、日々家族が往来し、来客が行きかう玄関を新しいコミュニケーションの場として提案。エントランス部分を「坪庭」、「玄関」とそれに隣接する「和室」の3つの空間で構成。坪庭がエントランスに奥行きを生み出すとともに、玄関と外をつなぎ、落ち着いた空間としている。

 玄関には格子戸を採用。和室には、同社オリジナル珪藻土塗り壁を使用した。窓は坪庭が見える位置に配置し、縦繋障子を取り入れることで、やわらかな光が差し込むように工夫した。

 土地面積約133~168平方メートル。建物面積は約99~110平方メートル。間取りは3(4)LDK~4(5)LDK。販売価格は3,880万~5,180万円(税込)。引き渡しは16年6月の予定。

 見学会で同社戸建分譲第一事業部営業課長の森田昌久氏は、「11月13日の販売開始以来、すでに8棟が契約済み。購入者層は会社員や企業幹部等が多かった。都心へのアクセスが良好な点や、周辺に大型商業施設等があり生活利便性が高いことから、三郷エリア以外からの集客もある」と説明した。


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